献呈（Widmung）
ロベルト・アレクサンダー・シューマン
（Robert Alexander Schumann, 1810年6月8日 - 1856年7月29日）
1810年ドイツに生まれたロマン派の代表的な作曲家。歌曲以外にもピアノ曲、室内楽や交響曲など多くの作品があり、ブラームスを見出した作曲家として知られる。音楽への激しい情熱と理性との間で苦しみ晩年は精神を病んでしまうなど、シューマンの豊かで繊細な人間性は楽曲の斬新なハーモニーや音楽構成の随所散りばめられている。

妻クララとの結婚に際して贈られた曲集「ミルテの花」の第一曲。弾けんばかりの愛情と讃美が込められたリュッケルトの詩は美しく、その想いにピッタリの躍動感に満ちたピアノの音形は最愛の人と結ばれる喜びを素晴らしく表現しています。後にリストによってピアノ版に編曲されるなど広く愛されているシューマン最も有名な歌曲でもあり、わたしの大好きな歌曲です。情熱的で畳み掛けるように気持ちの高まりを歌っていますが、決して雑にならないよう丁寧に歌詞を噛み締めました。
（ソプラノ）山光　玲子
（ピアノ） 菊池　智恵子

【対訳】
献呈（君に捧げる歌）

僕の恋しいひと　愛しいひと
君こそ僕の喜び　僕の苦しみ
君こそ僕の生きる世界
君こそ僕の目指す天国
ああ､君という墓に僕は
悩みを永遠に埋めてしまった

君こそは憩い　君こそは安らぎ
君こそ天から授けられたひと
君に愛されて　僕は生きていける
君に見つめられて　僕は輝く
君に愛されて　僕は広がっていく
僕の恋しいひと　僕の愛しいひと



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ドルチェルーチェ音楽事務所
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