かやの木山の
作曲：山田耕作
作詞：北原白秋
作曲年：1922年
里山の秋の光景が目に浮かぶような、日本昔話の雰囲気が感じられるのどかな楽曲。
1922年が耕筰の白秋の詩にメロディをつけた初めての年で、多くの名曲が生まれた年でもあります。
童謡詩集「花咲爺さん」はタイトル通りのおとぎ話を題材をした「昔のうた」に始まって「蟲のうた」や「鳥のうた」などテーマごとに詩をまとめた曲集で、この「かやの木山の」は「山のうた」の一曲となります。
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（ソプラノ）山光玲子　~Reiko Yamamitsu~
山田耕作は北原白秋と出会ってから、童謡を芸術的童謡と遊戯的童謡の2種類と考えるようになったそうで、真に子供の核心に触れた芸術的童謡は、たとえ完全に解釈してないとしても子供なりの直感によって或る程度の深さまでその芸術的内容をかなり的確に理解するものだ、と語ったそうです。このことからわかるように、一見素朴な内容の詩で作曲された歌曲にも高度に声楽的な技巧や表現が組み込まれていて、楽曲としての緻密な作りとなっているのが山田耕作の歌曲の魅力かもしれません。

　(ピアノ) 河野紅葉　~Momiji Kono~

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