鐘が鳴ります
作曲:山田耕作
作詞:北原白秋
作曲年：1923年
夕暮れ時、恋人の帰りを待つ切ない心情が民謡調の響きに乗って歌われる。
大正12年2月の『女性』に発表された「日本の笛」の中に掲載された詩に、同年曲がつけられました。曲の冒頭には“ゆるき民謡のながれにのりて”と指示があり、聞こえてくる重低音や弱音の和音で鐘の響きがあらわされ、物静かで少し心寂しくなる夕方の一時の情景が浮かびます。実は読み手は恋人を待つ女性で、日が暮れても姿が見えない事を憂いている、ロマンチックな内容の詩となっています。
（ソプラノ）山光玲子　~Reiko Yamamitsu~
とても叙情的でもともととても好きな歌曲でしたが、漠然とした里山の風景を思い描く歌い方から、詠み手の切なさを感じた歌い方が腑に落ちるようになってきました。いい意味で歳を重ねたのかな？と思います！
(ピアノ) 河野紅葉　~Momiji Kono~
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